同棲と結婚の違いとは？結婚前の同棲の注意とうまくいかせるコツ

同棲というと、「ほとんど結婚とは変わらない」と思っている人も多いでしょう。
世間的には、紙切れ1枚の違いと感じている人もたくさんいます。
しかし、実際には同棲と結婚では大きな違いがあります。
どんなに長い間一緒に同棲していても、あくまでも同棲相手でしかありませんから、家族として扱われることがありません。

例えば、長い間同棲している相手が職場で倒れ、病院に運ばれた際、職場にあなたの存在を知っている人がいれば、あなたに連絡をしてくれるでしょう。
しかし、誰もあなたの存在を知らない場合、病院へ運ばれたことを知らされることがありません。
同棲相手は、恋人の延長線上の相手であり、家族としては認識されないということです。

同棲と結婚の違いを聞くと、良い関係というイメージが持てない人もいるでしょう。
しかし、同棲には様々なメリットがあります。

まず、同棲は結婚相手として相応しい相手かどうか、見極めることが出来ます。
どんなに好きな相手でも、どんなに交際期間が長い相手でも、一緒に生活してみなければ分からないことがたくさんあります。
一緒に生活をしたことで、「こんな癖があったなんて」「こんなにだらしない人だったの？」と思うこともあれば、「こんなにマメな人だったんだ」と惚れ直すこともあるでしょう。

そして、結婚との大きな違いとして、「この人ではなかった」と気づいた時には、簡単に別れることが出来ます。
戸籍などに残ることもありませんから、これから先同棲が結婚への支障になることもないでしょう。

もちろん、同棲は一緒にいられるという嬉しいメリットもあります。
特に、お互い忙しい二人、家が遠い二人の場合には、同棲をすることで一緒に過ごす時間を増やすことが出来るでしょう。

同棲は、互いに「ずっと一緒にいたい」と思えば簡単にスタートすることが出来ます。
しかし、気軽に同棲をはじめてしまうと、後々後悔してしまうこともあるでしょう。

同棲期間が長くなると、結婚のタイミングを失ってしまう人がたくさんいます。
一緒に生活を続けていると、その生活が当たり前になり「このままでも良いだろう」と思ってしまう人も少なくありません。
こういった中途半端な関係や生活を防ぎたいとのであれば、同棲前に「結婚するための同棲」といったように目的をはっきりとさせておくことが必要です。
もちろん、二人共通の目標でなければ意味がありません。

同棲をはじめる際、「結婚のお試し期間」と考え、同棲をはじめる人もたくさんいます。
そして、「互いに、結婚したくなった時に結婚を考えよう」「仕事が落ち着いたら、結婚を考えよう」と思っている人も多いでしょう。

しかし、同棲期間を曖昧にしておくと、ダラダラと同棲が続き、結婚に至らずに関係がダメになってしまうケースも少なくありません。
結婚を考えた同棲をするのであれば、最初から「同棲期間は1年」と言ったように期間を決めておおいた方が良いでしょう。

これから同棲をはじめるとなると、ワクワクしている人が多いでしょう。
部屋探しも、楽しんでいる人が多いのではないでしょうか。

同棲の部屋選びは、何よりも互いに家賃負担がない部屋を選ぶことが基本です。
「お洒落な部屋に住みたい」「せっかくの同棲だから、素敵な部屋を選びたい」と思う気持ちは分かりますが、これでは金銭面がきっかけとなり、喧嘩が耐えない関係になってしまう可能性があります。
そのため、部屋選びの際には家賃重視で選ぶようにしましょう。

また、余裕があるのであれば、互いの部屋を持てる環境を選ぶことがおすすめです。
互いに一人になれる場所があれば、喧嘩しても冷静になる場所が出来るでしょう。

一緒に生活するようになれば、やはりお金の問題は重要です。
生活をするためには、家賃、光熱費、食費と言ったように、様々なお金がかかります。
部屋を借りる際には、特にまとまったお金が必要になるでしょう。

結婚を考えた同棲の場合、「結婚する相手だから、最初からお財布を一緒にすれば良いだろう」と思っている人も多いと思いますが、同棲の際にはお財布は別々にしておくことがおすすめです。
どうしてかというと、必ずしも同棲後に結婚するとは限らないから。
どんなにタイプの人でも、長く交際している相手でも、一緒に生活をすることで、「この人とは、一緒に生活出来ない」と気づくことがあります。
同棲は楽しいだけではなく、二人で生活をすることになりますから、生活をする上で「この人と、一緒に暮らせない」と気づく可能性があるということです。

同棲時にお財布を一緒にしてしまうと、別れる際に苦労することになります。
同棲は、別れる際に負担が少ないというメリットもありますから、そのメリットを生かせる状況にしておくことも大切です。
お財布を一緒にするのは、結婚してからでも遅くはありません。

同棲というのは、一緒に暮らすパートナーとなる訳ですから、どちらかが家事を負担するというのはおかしな話です。
同棲時には、二人とも仕事をしているでしょうから、家事は分担制にしておいた方が良いでしょう。

女性の場合には、「一緒に暮らしたのだから、家事は私が全て引き受ける」と意気込んでいる人も多いですが、同棲時に無理をしてしまえば、結婚後も全て引き受けなければいけない状況になってしまいます。
仕事と家事を両立させるというのは、本当に大変なものですから、辛い時にはサポートしてもらう、得意なことは相手にお願いするという家事分担をしておくことも大切です。

同棲を考えるということは、それだけ互いにとって大切な相手であり、ずっと一緒にいたいと思える相手ということでしょう。
同棲をはじめれば、「ずっと一緒に暮らしたい」「このまま結婚へとステップアップしたい」と考える人が多いのではないでしょうか。

それを叶えるためには、同棲をうまく続けられるような努力が必要です。
では、同棲をうまく続けるには、どういったコツがあるのかご紹介しましょう。