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誕生日プレゼントに友達に本を贈ろう!本好きが選ぶ誕生日に贈りたいオススメの本50選

#41 第155回芥川賞受賞作「コンビニ人間」

コンビニ人間 (文春文庫)

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特に用事もないのに、フラッとコンビニに寄りたくなったことはありませんか?このお話は、そんなコンビニを舞台にした物語。
主人公は18年間ずっとコンビニでアルバイトをしている古倉恵子という女性。
仕事は当然コンビニ、食べる物もコンビニのお弁当、寝ている時さえコンビニで働いている夢を見るほど、古倉恵子は生活すべてがコンビニに染まっている「コンビニ人間」。
結婚をせず、彼氏も夢中になれる趣味もなく、ただひたすらにコンビニでバイトをし続ける彼女を、周囲の人間は誰一人理解できません。
それでも、自分の生活に満足感を抱いている古倉恵子でしたが、ある日やって来た白羽という新人バイトの男性にその生き方を否定されたことで、アイデンティティが揺らいでしまいます。

第155回芥川賞を受賞したコンビニ人間は、作者自身も実際にコンビニで働いているだけあって、現代社会とマッチしたリアリティある小説です。
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#42 栄えある本屋大賞第一回目受賞作「博士の愛した数式」

博士の愛した数式 (新潮文庫)

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芥川賞や直木賞などの有名どころだけではなく、日本には数多くの文学賞があります。
2004年に創設された『本屋大賞』も、そうした文学賞の一つ。
ただし他の文学賞と異なるのは、本屋大賞の選考者は有名な作家や文学者でもなく、本屋さんで働く店員さん!”全国書店員が選んだいちばん!売りたい本”をフレーズにした本屋大賞は、どの小説を相手にプレゼントしようか迷った時にも、大きな参考になりますよ♪

そんな本屋大賞の栄えある第一回目を受賞したのが「博士の愛した数式」。
大学で教えられるほど優れた数学者であったにも関わらず、交通事故によりたった80分間しか記憶が持たなくなってしまった”博士”。
その博士の下で働く家政婦と、彼女の10歳になる息子と3人で過ごす交流描いた、切なさと愛情が混ざり合う心温まる作品です。
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#43 ほろ苦い青春恋愛小説「百瀬、こっちを向いて」

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

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物語の主体が男子高校生であるため、男性の読者にも読みやすい恋愛小説「百瀬、こっちを向いて」。
地味な男子高校生の相原ノボルは、高校に入学してからも彼女とは無縁の代り映えしない毎日を過ごしていました。
ところが、幼馴染の宮崎先輩から同級生の百瀬を紹介され、彼女と恋人同士を装って欲しいと突然頼まれます。
理由は、既に宮崎先輩には神林先輩という本命の彼女がいてるのに、百瀬と宮崎先輩が付き合っているという噂が流れているため。
青春と恋愛のほろ苦さが絶妙なバランスで描かれた「百瀬、こっちを向いて」は、読むと爽やかな読後感を味わえます。
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#44 幻想的な夏目漱石の文学作品「夢十夜」

夢十夜・草枕 (集英社文庫)

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平成16年までの千円札に描かれるほど有名な文豪、夏目漱石。
日本人であれば、一冊くらい夏目漱石の本を読んでおいて損はありません。
けれど内容が難し過ぎたり、読むのに時間が掛かる長編小説はちょっと苦手…と言う方はきっと少なくないはず。
夏目漱石の「夢十夜」という小説は10個の夢からなる短編集。
一話ごとの完結で文章も短くまとまっているため、普段あまり読書をされない方も読みやすい作品です。
「こんな夢を見た」という書き出しから始まる物語は、どれも幻想的で不思議な夢の世界へと誘われます。
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#45 ミステリ好きなら読んでおきたい「オリエント急行殺人事件」

オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)

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イギリスでは『シャーロック・ホームズ』の生みの親、コナン・ドイルに負けないくらい有名なアガサ・クリスティ。
”ミステリーの女王”とさえ呼ばれる彼女の作品は母国語である英語だけに止まらず、あらゆる言語に翻訳され、今なお多くの人々の心を捕らえ続けています。
そんなアガサ・クリスティの代表作と言えば『そして誰もいなくなった』も有名ですが『オリエント急行の殺人事件』も忘れてはなりません!豪華寝台列車オリエント急行の車内で、突如として起きた殺人事件。
容疑者である乗客全員には完璧なアリバイがあり、目的地が同じこと以外は何の共通点もありません。
一体誰が被害者を殺害したのでしょうか?これまでに何度も映像化され、2017年にも映画になったオリエント急行殺人事件。
事件の犯人とトリックが分かった時、きっと驚かずにはいられませんよ!
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#46 読み継いでゆきたい戦争小説「永遠の0」

永遠の0 (講談社文庫)

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高齢化に伴い、戦争を経験した人々の生の声を聴くことが難しくなった今日。
太平洋戦争のことも、徐々に人々の記憶から忘れ去られつつあるのが現状です。
それでも二度と悲惨な戦争を経験しないために、私たちは戦争のことや戦争によって失われてしまったものを、きちんと理解しておく必要があります。
「永遠の0」は、佐伯健太郎という現代の若者の目線を通して零戦のパイロットであった祖父、宮部久蔵の生涯を見つめ直すストーリーです。
誰よりも死ぬことを恐れ、生きたいと願っていた祖父が、自ら特攻隊に志願したのは何故か。
戦争を語る人が少なくなった現代だからこそ、読み継いでゆきたい作品です。
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#47 猫との暮らしを丁寧に描いた「パンとスープとネコ日和」

パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4)

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『パンとスープとネコ日和』は、題名通り美味しいパンとスープのお店を経営する女店主アキコと、飼い猫タロとの日常を描いた作品。
作者は北欧ブームの先駆けとなった「かもめ食堂」の原作者、群ようこ。
それまで編集者として働いてきたキャリアウーマンのアキコは、突然の母の死を切っ掛けに、母親が営んでいた食堂を新たに自分の飲食店として経営することに。
そこへ食いしん坊のオス猫のタロがやって来て、アルバイトのしまちゃんに、少し口うるさい近所の喫茶店のママなど、味のある魅力的なキャラクターが登場します。
作中では主人公の感情の揺れが丁寧に描写されており、アキコこだわりの食材やパンはどれも美味しそうなものばかり!忙しい日常に、少しだけ疲れてしまった人にオススメの本です。
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#48 20世紀後半の最も注目すべき小説の一つ「モモ」

モモ (岩波少年文庫(127))

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私自身も小さい時に初めて読んで以来、今でも愛読書となっている「モモ」。
もしかすると、あなたも幼い時に一度は読んだことがあるのでは?タイトルになっている「モモ」とは、主人公である少女の名前。
町はずれの円形劇場跡に一人住んでいる少女モモが、町の人々から文字通り大切な時間を奪った時間泥棒たちと対峙し、盗まれた時間を取り戻すという冒険話です。

ドイツ人作家、ミヒャエル・エンデによって書かれたモモは「20世紀後半の最も注目すべき小説の一つ」と述べる人もいるくらい、今日でも高い評価を受けています。
ジャンルとしては児童文学ではあるものの、物語の裏側に込められた作者の考え・教訓は、小さい子供より大人の方が共感を覚える人が多い作品かもしれません。
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